こんにちは。
eight blogをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、初心者から始めて、たった2回の受験でIELTS7.0を取得した時に
実際に実践して効果的だった勉強法をご紹介しています。
さて、今回は多くの方が苦戦している【ライティングタスク2】の出題傾向と対策についてご紹介します。
この記事は、以下のような方を対象としています。
・ライティングで目標スコアがなかなか出ない。
・そもそもタスク2の解答の仕方が分からない。
・試験で使える実践的なテクニックを知りたい。
早速ですが、質問です。
日本人ならびに英語を第一言語とする人たちのIELTSライティングのスコアの中央値がどのくらいか、ご存知でしょうか?
公式サイトによると、日本人の中央値が5.5、英語を第一言語とする人たちの中央値が6.2です。
(参考:公式サイト)
英語ネイティブでも苦戦している、難しい科目であるということがデータからも読み取れますね。
一方、海外の大学や大学院などを目標とされている方の中には、7.0以上の高いスコアを目指している方も多いと思います。
それでは、どうやってこのネイティブでも苦戦しているライティングを攻略していけば良いのでしょうか。
以下より順番にみていきましょう。
採点基準を理解する
まず第一に、自分がほしいスコアがどうすれば取れるのかを知るためには、何がスコア(採点)に影響しているのか、つまり採点基準を理解することが必要です。
単純に難しい単語や複雑な構文、イディオムが散りばめられているからといって高得点につながる訳ではありません。
与えられたタスク(問題文による指示)に十分に答えられているのか、そして自分の主張がしっかりとできているのか、というタスクレスポンスやエッセイの首尾一貫性などが求められています。
詳しくは、以下の記事にて紹介していますので、よろしければご覧ください。
問題(タスク)の種類を理解する
次に出題される問題(タスク)の種類を理解します。
出題の傾向がわかれば、自ずとその対策が立てられるので、勉強の効率が高まり、最短での目標達成に近づきますので、ぜひ、理解しておきましょう。
出題されるタスクは以下の5種類です。
1)Discussion
2)Opinion
3) Discussion / Opinion
4) Cause & Solution
5) Direct question
1) Discussion
What are the benefits and drawbacks? や、Discuss the advantages and disadvantages.”という質問形式で出題されます。
利点(複数形)と欠点(複数形)で質問されている点に注意してください。
それぞれ複数の要点について触れていないと採点上、不利になります。
このようなタスクは、シンプルに、ボディ1に利点(複数個)、ボディ2に欠点(複数こ個)を書くようにします。順番は欠点が先でも構いませんが、同じボディにて利点と欠点を比較するように書くのはオススメしません。
なぜならば、十分な議論が出来ずにタスクレスポンスが低くなるか、もしくは冗長になりすぎてRedundantとして減点されるリスクがあるからです。
単純にボディで主張を分けた方が、PREP(参考記事)で書き易いです。
2)Opinion
“Do you agree or disagree? To what extend do you agree or disagree? Is this a positive or negative development?” という形で出題されます。
この場合、あなたが賛成なのか反対なのか、あるいはどの程度賛成(反対)なのかというポジションを明確にして書く必要があります。
日本人がやりがちなミスで、「〇〇とも言えるし、××とも言える」というようなどっちつかずな主張をするというのがあります。
このように言いたくなる気持ちはよ〜くわかるのですが、IELTSの試験上では採点上有利に働くことはありませんので、止めた方が良いです。
そして、このタイプの問題の回答は2種類あります。
1つが、ボディ1と2両方に同じ主張(賛成または反対)で書くというもの。(ワンサイドと言います)
もう1つが、ボディ1とボディ2で別の主張(賛成と反対)で書くというものです。
これは、どちらのタイプも採点上、有利などということはありませんので、問題(タスク)の内容を見て、書きやすい方で書くというのでよろしいかと思います。
3)Discuss/ Opinion
“Discuss both views and give your own opinion. Do the advantages outweigh the disadvantages?” という質問形式で出題されます。
これは、賛成と反対など両者の意見について言及した上で、自分のスタンス(主張)を提示することが求められます。
この場合、ボディ1で自分とは異なる主張について触れておき、ボディ2で自分の主張でボディ1の意見と戦わせるという構成が良いです。
仮に順番を逆に、つまりボディ1に自分の主張、ボディ2に自分とは異なる主張としてしまうと、最後の結論のパラグラフでもう一度自分の主張に結びつける必要があり、エッセイの流れが混線するのと、文字数の面からもリスクが高いので、先に自分と異なる主張に触れておき、後から自分の主張で反駁していくという構成をオススメします。
この流れの方が、読み手も素直に読みやすく強い主張ができます。
4)Cause & Solution
“What are the problems? What solutions can you suggest? What are the causes and what measures can be taken to solve the problem?” という形式の質問です。
ここでもよく問題文に注目してみてください。多くの場合、複数形になっています。これは、つまり複数の原因や対策について言及しなければならないということです。
このタイプのタスクの場合は、ボディ1に原因(複数個)、ボディ2に対策(複数個)を書くようにすると、効果的なエッセイになります。
5)Direct question
Which factors contribute to this? Is it realistic to expect these factors?”という形式の問題です。
質問文が2つ連なっていますので、それぞれの質問に対して回答することが求められています。
ボディ1で最初の質問に対する答えを、ボディ2で二つ目の質問に対する答えを書くようにします。
イントロとコンクルージョンの型を理解する
タスク2のエッセイは、250字以上という制約がありますが、あまり長すぎると冗長と判断されますし、自分でも英語のエラーが起こる可能性が高まるため、300字程度に収めておく方がリスク管理上ベターです。
その上で、採点基準のタスクレスポンスをこなすために最も重要なのが、ボディ1と2です。ここに最も文字数を割き、タスクに対する主張をしていくことになります。
ということは、逆に考えると、イントロとコンクルージョンは文字数を節約して、短時間で書いておいた方が得だということです。
頻繁に出題されるDiscuss/Opinionタイプの問題を例にご説明します。
Some people prefer to watch movies at the cinema, while others like watching movies at home as home theatres become more popular. Discuss both views and give your own opinion.
文字数から逆算した時に、イントロとコンクルージョンに割ける文字数は大体30ー40文字程度です。
この問題は、「映画館で映画を観る事を好む人達がいる一方で、ホームシアターが普及していることから自宅で観る事を好む人達もいるという件について両者の見解と自分の意見を述べる事」が求められています。
この場合、イントロでは、自分のポジション(どちらの意見に賛成/反対なのか)を明確にすることが必要です。そして、上記でも触れたようにボディ1で自分と異なる主張について言及し、ボディ2で自分の主張でそれに反駁するという構図を取ることをご説明しました。
イントロの解答例としては、以下のようなものが考えられます。
Nowadays, there are multiple options to enjoy movies as technology develops. Some may prefer watching movies at cinemas. However, I insist that watching movies at home is more agreeable by the following reasons.
この長さで33文字です。具体的な構成としては、1文目でタスクに即した最近の情勢などに触れています。2文目は自分と反対の主張について触れていますが、自分の意見「自宅で観ること」をより強調したいので、mayを用いて反対側の主張を弱めています。そして、3文目にHoweverから始めて、自分の主張を印象づけています。
イントロは時間をかけずに乗り越えるのが大事な戦略ですので、discuss/opinionタイプのエッセイではこのような書き方を覚えてしまった方が良いです。
次にコンクルージョンについては、以下のような解答例が考えられます。
To sum up, some may believe that it is enjoyable to watch movies at cinemas, while I insist that watching movies at home is more desirable as people can appreciate them as they like.
この長さで34文字です。コンクルージョンはイントロとほぼ同様の内容で問題ありません。PREP(Point – Reason – Example – Point)で書くことが推奨されている中、イントロで自分のポジションを明確にし、2つのボディを使って、なぜ自分がそのように主張するのかを具体例を交えて、文字数を割いて説明することで、力強い主張の流れが形成できていますので、最後のコンクルージョンは念押しとして改めて自分の主張を整理するということで、あまり時間をかけずに締め括ることができます。
何度も繰り返しますが、ボディの構成が重要ですので、イントロとコンクルージョンに時間を取られすぎないように、型を覚えることをオススメします。
また独学よりも効率よくプロの講師から指導を受けたいと考えている方へ、以下の記事で具体的にご紹介していますので、よろしければご覧ください。
IELTSの目標スコア到達の最後の関門がライティングです。多くの方が苦戦しています。ご紹介した通り、英語ネイティブの方でも高い点数が出ていないことを考えると、私のような初心者が苦戦したのは当然だったという訳です。それでも、しっかりとご紹介した対策を講じる事で、点数が出ますので、諦めずに頑張ってください。
大丈夫です!あなたなら出来ます!応援しています!
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