【IELTSライティングタスク2】実践テクニック4つのコツ

ライティング

こんにちは。 

eight blogをご覧いただきありがとうございます。 

当ブログでは、初心者から初めて2回の受験で目標スコア7.0を達成した時に実践して、効果のあった勉強法をご紹介しています。 

今回は、【IELTSライティングタスク2】の実践テクニック4つのコツをご紹介します。 

このブログはこんな方におすすめです。 

・ライティングタスク2で目標スコアが取れていない 
・そもそもどのように採点されているのか分からない 
・おすすめの勉強法や対策を知りたい 

それでは早速、ご紹介します。 

 採点基準を理解する

実際にどのように採点されているのかご存知でしょうか? 

残念ながら、採点基準を知らずに闇雲に勉強してもあまり効率が良いとは言えません。 

もしご存知ない、あるいは長期間目標スコアが出ていないという方は今一度採点基準をよく確認しましょう。 (公式サイトで確認

採点基準1:Task Achievement 

これは、出題内容に対して、「しっかりと答えられているのか?」ということです。 

具体例と共に見てみましょう。 

出題内容:Some people prefer to watch movies at the cinema, while others like watching movies at home as home theatres become more popular. Discuss both views and give your own opinion. 

こちらの主題内容に対して、映画館で見ることを好む人たちのポジションでトピックセンテンス(そのパラグラフで一番言いたい事)を作成します。 

まずは、失敗例から見てみましょう。 

There are those who may prefer to watch movies at cinemas because there are the newest ones with high-tech audiovisual systems. 

どうでしょうか?どこがTask Achievementの観点で足らないのか、お気づきになりますでしょうか。 

自宅で映画を見るよりも、映画館で見る方が好きだという人の主張を書きたいので、 

自宅よりも優れている面を主張する必要がありますが、こちらの失敗例では「最新の音響設備と新作があるから(見れるから)」となっています。 

6.0くらいのスコアでしたらこの内容でも(他の構成次第ですが)大きな減点にはなりませんが、 

7.0を目指す場合、自宅派との対比がより浮き彫りになるような書き方が好ましいです。 

改善例は以下の通りです。 

There are those who may prefer to watch movies at cinemas because they can immense themselves in appreciating films without any distraction. 

どうでしょうか? 映画館の方が「気を散らすものがないため映画に没入できる」となっています。これにより、自宅で見ることとの対比がより浮き彫りになりました。 

以上のように、Task Achievementのコツは、愚直に問題文をよく読み、しっかりと理解することがとっても大切です。本番では時間制限があるので、すぐに書き始めたくなる気持ちはよ〜くわかりますが、一度書き始めて後から書き直すことは極力避けたいので、書き始める前に問題文をよく読み、何を求められているのかを十分に理解してから書き始めるように心がけてみてください。

採点基準2:Coherence and Cohesion  

少しわかりにくい基準ですが、「文と文のつながり」と「文章全体の首尾一貫性」という意味です。 

実際にエッセイを書いたことがある方なら経験済みかと思いますが、エッセイを書いているうちに自分の主張がどんどん別の方向に逸れていってしまったり、トピックセンテンスで主張した事と逆のポジションになってしまうという事がよく起こります。 

先ほどの失敗例を用いて確認してみましょう。 

There are those who may prefer to watch movies at cinemas because there are the newest ones with high-tech audiovisual systems. A Cinema plays solely an important role to give people opportunities to encounter the latest titles, unlike the other options such as an online streaming service or rental movie shops. Moreover, as technology develops, people can have advanced experiences because recent movie theatres tend to be equipped with 4 dimensions surround systems which provides a big screen and dynamic sounds with thrilling wind effects. 

いかがでしょうか?トピックセンテンスと2文目・3文目の「文と文のつながり」に着目して、何がおかしいかお気づきになりますでしょうか。 

1文目で「映画館には最新設備がある」と主張している一方で 

2文目では「映画館はストリーミングサービスなどとは異なり、最新タイトルに出会う機会を提供してくれる」となっており、文と文がつながっていません。 

さらに、3文目では再度映画館の最新設備の話に戻っていて、文章が首尾一貫していません。 

これを改善すると次のようになります。 

There are those who may prefer to watch movies at cinemas because they can immense themselves in appreciating films without any distraction. People are banned from chatting with friends and making noise in movie theatres in terms of a public manner, which can provide a tranquil environment with all viewers. As such, people are absorbed in watching movies more deeply. In addition, cinemas are equipped with the most advanced audio-visual systems so that they can appreciate movies more impressively than with home theatres. 

1文目で「映画館は気を散らすものがないので没入できるので良い」と主張しており、 

2文目では「映画館ではおしゃべりが禁止されているので、静かな環境が提供される」となっており、文と文がつながっています。 

さらに、3文目では「ホームシアターにはない最新の機材があるためより楽しめる」となっており、文章全体が首尾一貫しています。 

以上が採点基準2のCoherence and Cohesionの解説とコツです。 

採点基準3:Lexical Resource 

これは、要するに「語彙力」がどの程度あるか、という基準です。 

目標スコアによっても対策が異なりますが、7.0程度まででしたら、上に挙げた例文のような語彙力があれば問題ありません。注意点としては、難しい単語を使えば使うほど点数が高くなるということではないという事です。さらに、採点基準2の「文章の首尾一貫性」を意識するあまり、同じ単語を繰り返し使うというのも避けなければなりません。 

つまり、的確な単語を品詞を含めて使い分けられるかどうか、がポイントです。 

採点基準4:Grammatical Range and Accuracy 

これは、幅広い文法表現が正しく使われているかどうか、という基準です。 

先程の例文を用いて確認してみましょう。 

There are those who may prefer to watch movies at cinemas because they can immense themselves in appreciating films without any distraction.  

There is(are) 構文で始まり、関係代名詞(who)や接続詞(because)を使って、複文になっています。 幅広い文法表現というのは、単文(1つの文章が主語+述語で構成されているもの)に限らず、複文や重文を効果的に用いることです。ただし、単文が必ずしも悪いということではありません。 

例えば、先程の例文の最後に次にような単文を加えるとパラグラフが一つのかたまりとなって、「映画は映画館で見る方が、(最新機材もあり静かな環境で見られるので)自宅で見るよりも良い」という主張が安定します。 

In this way, watching movies at cinemas is more comfortable and exciting.  

エッセイのパラグラフ構成を理解する

IELTSライティングタスク2は文字数制限250文字以上というのがあります。 

250字以上とありますが、あまりにも長すぎる文章は冗長(redundant)ということで減点されてしまいますので、注意が必要です。 

多くても300字以内には収められるように普段から練習しておくことをお勧めします。 

次に、250〜300字の間を取って、270ー280文字程度でエッセイを構成することから逆算して考えてみましょう。

おすすめの構成は次の通りです。 

1)Introduction(導入)  →30ー40字 

2)Body1(主張1)    →90-100字 

3)Body2(主張2)    →90-100字 

4)Conclusion(結論)   →30-40字 

なぜこの構成をお勧めするのかというと、 

1)40分間でまとめ上げるために型を決めておくのが練習しやすく有利だから 
2)Body1と2がエッセイの主張であり、最重要パートだから 
3)タイムマネジメントがしやすいから 

です。

本番は40分間で採点基準に則したエッセイを書き切らなければならないため、非常にプレッシャーがかかります。従って、普段の練習から、いかに本番に活かせる状態を作るのかが、効果的な勉強につながります。 

主張部分のBodyを3つ書くという方法も存在しますが、短時間に3つのアイディアを出さなければならないこととなりますので、オススメしません。アイディアが複数浮かんだ場合は、その中からどういう筋書きにすると自分の主張がより際立つのか考えて、アイディアを2つに絞る方が、Bodyを3つ書くよりも効果的であり、リスクが少ないです。 

先ほどご紹介した改善案の文章と最後に追加した単文を合計すると95文字ですので、これくらいのボリュームが1つのボディになるとイメージしていただくと分かりやすいかと思います。

PREPで書くとはどういうことか

PREPとはPoint-Reason-Example-Pointの略で、日本語の起承転結のような概念と思っていただければと思います。日本語の起承転結は、結論が最後に来ますが、英語のPREPは最初と最後に結論が来ます。 

先ほどの例文を用いて解説します。 

(Point+Reson) 

There are those who may prefer to watch movies at cinemas because they can immense themselves in appreciating films without any distraction.  

(Example) 

People are banned from chatting with friends and making noise in movie theatres in terms of a public manner, which can provide a tranquil environment with all viewers. As such, people are absorbed in watching movies more deeply. In addition, cinemas are equipped with the most advanced audio-visual systems so that they can appreciate movies more impressively than with home theatres 

(Point) 

In this way, watching movies at cinemas is more comfortable and exciting.  

このように、1文目で主張(ポイント)を提示し、それを補足するための理由や具体例(サポートアイディア)を述べて、最後に改めて主張する、という構成がPREPで書くということです。 

おすすめの勉強法

自分が書いたエッセイを使った効果的な復習方法をご紹介します。 

実際に私が行った事例を参考に解説します。 

最初に書いたエッセイのボディ1[改善前]

There are those who may prefer to watch movies at cinemas because there are the newest ones with high-tech audiovisual systems. A Cinema plays solely an important role to give people opportunities to encounter the latest titles, unlike the other options such as an online streaming service or rental movie shops. Moreover, as technology develops, people can have advanced experiences because recent movie theatres tend to be equipped with 4 dimensions surround systems which provides a big screen and dynamic sounds with thrilling wind effects. In this way, people can spend exciting and enjoyable time at cinemas.

 

この文章を、エッセイの役割ごとに色分けします。 

厳密でなくても構いませんので、PREPに沿ってマーカーなどで視覚化します。 

There are those who may prefer to watch movies at cinemas because there are the newest ones with high-tech audiovisual systems. A Cinema plays solely an important role to give people opportunities to encounter the latest titles, unlike the other options such as an online streaming service or rental movie shops. Moreover, as technology develops, people can have advanced experiences because recent movie theatres tend to be equipped with 4 dimensions surround systems which provides a big screen and dynamic sounds with thrilling wind effects. In this way, people can spend exciting and enjoyable time at cinemas. 

色分け後、まず確認するのが、各文章の構成です。 

どこかに中途半端に単文が紛れていないか(主張の流れが止まる)、あるいは 接続詞などに着目し、話の流れがスムースになっているのかを確認します。 

次に、出題内容をもう一度確認します。何を求められているのか、それに対する回答になっているのか、採点基準のTask Achivementの観点で確認をします。 

上記の事例の場合、1文目で映画館で見る事を主張している人たちの理由としてハイテク音響機器のことについて書いている一方で、2文目で映画館の役割を語っているため、論点が少しずれてしまっています。

このようなズレは減点となってしまいますし、制限された文字数の中で主張に直結しないアイディアは無駄ですので、改善する必要があります。 

復習の際、上記のようにパラグラフを分解し、各文章の構成とタスクとの整合性などを見返すと、効率よく改善点を発見することができます。実際に私はこの方法で上記の「採点基準」の項目でご紹介した文章へ改善できました。 

エッセイは書くだけでもとてもエネルギーを使う作業ですが、書いてそのままにしておくのはとてももったいないです。自分で書いたものを添削するというのが、もっとも効果的な勉強法ですので、ぜひ取り入れてみてください。 

また、独学に限界を感じている、あるいはプロの講師に一度相談してみたいという場合、以下の記事にて詳しくご案内していますので、よろしければご覧ください。

ライティングタスク2は非常に難しく、多くの方が苦戦されている分野だと思います。

スコアが思うように上がらない時、「英語力」に原因があると考えがちですが、エッセイの構成や採点基準に則した書き方、主張がブレていないか等、テクニックによる部分でスコアが改善することがあります。皆様の参考になれば幸いです。

大丈夫です!あなたなら出来ます!応援しています!

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